暑い夏がすぐそこまでやってまいりました・・・

ファミリーキャンプを始めた頃、真夏の海キャンで熱帯夜地獄に一睡も出来なかったあの頃を思い出してしまいます。

さてさて、これぞ「夏幕」と照準を定め、真冬にGETしてから約半年間塩漬けにしていた銘幕を初張りしてまいりましたのでご紹介いたしましょう。

と、その前に

DENNIS流「夏幕」に掛ける想いから聞いて頂きましょうか（ｳｻﾞ・・）

まず、「夏幕」と言って誰もが思い浮かべるのがメッシュ多用の一見涼しそうな幕！

これは大いなる誤りであるっ！！

（ｴﾗｿｳﾆ・・）

ということで、私の選んだ、「夏幕」はコチラっ！！↓↓↓↓↓↓

小川テントが持つ技術力の集大成といっても過言ではない”トリックスター”的存在である
オーナーロッジHESTIA２（ヘスティア２）



がっつりメッシュでぇ～～す(´∀｀*)ﾉｼ




・・・・失礼いたしました。

まぁ、メッシュは相当あるんですが、何故に「夏幕」かをご説明する前に全体のディテールを見て行きましょうか。。

正面玄関は大きめなヒサシを備えておりますね。これは雨の日嬉しい装備です。





面白い事に反対側は勝手口なのでしょうか？同じデザイン（ヒサシ無し）になっています。





大きなメッシュ跳ね出しが特徴ですが、閉じても素敵です。細長いメッシュ窓に明かり取りのビニールもそれぞれに備わっています。そしてマルシャルをイメージしたのでしょうか？格子窓風の頑張りが見受けられますｗ





間取りは縦割りインナーです。子供なら8人くらいは余裕で寝れる大スペース。玄関から勝手口までストレートに導線が通ってるのは使い勝手が良いですね。





風変わりなのは幕だけではありません。なんと左右で鉄骨の脚の長さが違うんです。長い方がメッシュ跳ね出し側、短いのがインナー側になっています。やはりメッシュ跳ね出しが基本設計なのでしょう。





気になるメッシュの構造ですが、縦・横ともにオープンファスナーでの着脱式になってます。付けるのがメンドイってのは正直なところですが、風が吹いても、子供がぶら下がってもビクともしないカッチリしたものです。








ただし、雨が降ったり肌寒かったりしてもメッシュを取り外さずクローズできるように内からシートを掛けられるようになっています。もちろん付属品です。





スカートもかなり長いスケバンです。測ったわけではありませんが、アトレウスよりも長い感じがしますね。
ちなみにスカートフェチのkenhage氏はイの一番にスカートチェックをしておりました・・・・





話はメンドクサイ方へ戻りますが、ワタクシ的に「夏幕」の条件として第一に照りつける太陽をいかに防ぐかがポイントではないかと思っております。
その点、職人気質であった頃の小川テントは良く考えてますね。当時のオーナーロッジ（エクセレントを除く）に採用されていたポリエステルスパンルーフ。
風合いはコットンのようだが100％ポリエステルのため防水にはPUコーティングが必要なので通気性はほとんど無し、なぜにウォールと素材を変えたのかは真夏の炎天下で初めて理解できるでしょう。遮光性が圧倒的に違います。
加えてルーフの下にライナーシートを吊下げる事によってさらなる遮光性と断熱性を保持している訳です。





また、風（空気）の流れも重要です。フルメッシュ幕を経験された方なら分かると思いますが、無風及びそよ風程度ではあまり涼しくないんです。家でも窓全開より窓を閉める直前が何気に一番風を感じたりという経験はありませんか？
しつこいようですが、職人気質であった頃の小川テントは良く考えてますね。
片面はメッシュルームの跳ね上げが可能なのに対して、反対側面は全てインナーテントが占めております。
そしてインナーテント裏には不思議なファスナーが





そう、これだけファスナーを多用している幕なのに何故ここだけ短いのかは前述の通り、空気の流れを考えているのではないでしょうか？全開じゃダメなんです。。ほんの数十センチだけ跳ね上げられる仕様となってます。





もちろん夏の寝苦しさを解消するための仕掛けとしてインナーテントにも空気を通すためのフラップが備わっています。





この専用設計であろうインナーテントもかなり凝ってます。





縦横開閉に加え、Ｄ型ドア（メッシュ付き）もダブルで備わる贅沢仕様。左側はＤドア開放、右は縦割り開放とそこまでするか？というパーフェクトスタイルです。これで生地がT/C（コットン混紡）だったら言う事なしだったんですが。。。





ちなみに、ヘスティア２は当時のフラッグシップモデル「DEIRA」と同価格でした。サイズは一回り小さいですが跳ね出した時のリビングスペースは同等かそれ以上か・・・日本人にしか思いつかないような数々のギミックやシカケ、こういうアイディア満載のテントってもう出てこないんすかね？？

あ、そうそう、今回は「てっこつ団」kenhage氏と＠スナフキンさんにご一緒させていただきました。





カラーコンセプトはグリーン＆ベージュのアースカラーです。





実は先々週にもVWキャンプ仲間（と言ってよろしいでしょうか？）「物欲界の青鬼」ことテッサンとコチラにキャンプへ来ていたんですが、カメラの不調でデータがほとんど無くなっておりました・・・。





このカット数枚しかなかったので、ブログアップできずにいまして。。変わりにテッサンとの出逢いでも。。

そう、まだWESTYを買う前の出来事でした。

空冷ＶＷ雑誌「LET'S PLAY VWs」という空冷VWオーナーしか買わないであろう雑誌の取材があったんです。





空冷VWの主なモデル別（TYPE-1ビートル・TYPE-2キャンパー・TYPE-3・カルマンギア）にオートキャンプを楽しむという現実的にちょっと難しいシチュエーションの撮影だったわけですが、





空冷VWの中でも絶対数の少ないTYPE-3がテッサン、ワタクシめがカルマンギアで登場しております。









この時に自分のテントや道具を設営しながらも、怪しいニオイがプンプンしていたテッサンサイトをチラ見すると、実物を見たこと無いようなお宝ばかりをこれ見よがしに出されて・・・。

それ以来「舎弟」として日々精進している次第でありますm(_ _)m